学部・学科

理学療法とは

トップ > 学部・学科 > 理学療法とは

理学療法とは

*本学は、質の高い理学療法士を養成し、世の中に送り出していくことで、より良い社会のための貢献を継続していきたいと考えています。

  また、学究の徒として、「理学療法」を学術的に、体系的に、そして誰にもわかりやすくまとめていく務めがあるものとも自負しております。

  今回は、2014年(本学開学3年目にあたります)年初に、このページの作成プランを掲載させていただきます。

  概要といたしましては、下記の表に示しました分類を基に、具体的な事例やデータ、およびわかりやすい図表やイラストを添えて、

 ご覧になる皆様の期待に添うようにまとめていきたいと考えております。

  本学には系列の、80年近い歴史と実績を持つ行岡病院があり、充実したリハビリテーション科を有しており、このことは、本学の大きな

  支えとなっており、このページをまとめていく上でもたいへん心強い存在となっております。

 本学の理念である「協同」を大学(学生・教職員)と病院とで実践し、よりよいページを作り上げていく所存ですので、

  何卒、宜しくお願い いたします。

 

  このページの完成は、2014年3月末を目標といたします。

  順次、取材やディスカッションを重ね、追記していきます。

 

項目 説明

1

変遷

・世界(諸外国)に於ける理学療法の誕生と変遷

・日本での発展と今後の見通し   など。

2

位置付け ・社会全体、医療界など多角的視野からクローズアップしていきます。

3

身体機能と

療法の分類

・リハビリテーションの分類

*身体部位別、時期(急性期、回復期、維持期)、癌リハビリテーション等

4

職種としての

理学療法

・国家資格としての理学療法士について

・理学療法士に近接する様々な職種について

・理学療法士の仕事の実際 (各種取材を予定しております)

5

本学の役割

・社会への貢献

・質の高い理学療法士とは、現代が求める理学療法士とは

・教育の現場から   など。

6 行岡病院の紹介

*トピックスや実例を交え、長年地域とともに歩んできた当院(リハビリテーション科)の

  紹介を軸に、理学療法の中枢に迫ります。

7

将来のビジョン

(本学の進む道)

・前身の専門学校から43年の歴史を持つ本学がこれから目指す道や指標などを

  紹介していきます。

                                       *上記の項目は今後の検討により変更となる場合があります。  

 
 2014年1月1日

1.変遷

 1-1:起源

  医学の父と呼ばれる古代ギリシャの医師であったヒポクラテス(紀元前460年頃-紀元前370年頃)が、
 怪我の治癒や痛みの軽減に、日光や水、温めた石などの熱を利用したり、回復を早めるための療法と
 しての運動を取り入れたことが理学療法の起源であることが通説となっている。

 

 1-2:近代医療としての発展

  19世紀末、アメリカにおいて最初のリハビリテーションの組織ができ、20世紀初頭には、理学療法協会が

 結成されるなど、近代医療としての発展の契機となったが、当時の会員のほとんどが女性であった。
  以降、アメリカでは、Physical Therapy 、イギリスでは、Physiotherapy と称し、学問としての体系化、

 職業としての認可と自立が進み現在に至っている。

 

 1-3:日本での理学療法の発展

  世界保健機構(WHO) に日本が加盟した1951年頃より、欧米先進国への視察や研修により、
 日本国内でのリハビリテーション医療の立ち遅れが指摘され、専門職養成の必要性から、

  ・「リハビテーション委員会」を設置(1957年)
  ・初の専門学院「国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院」の開学(1963年)
  ・日本リハビリテーション医学会設立(1963年)
  ・「理学療法士及び作業療法士法」施行(1965年)
  ・日本理学療法士協会 設立(1966年)、世界理学療法連盟(WCPT)に加盟(1970年)、
   と相次ぐ発展を示した。
   *行岡保健衛生学園では、1970年に「リハビリテーション科」を開設       

                                                                                                  rehabilitation-yukioka-1970

                                                                                                   (日本で4番目の歴史)
  ・1999年5月23日~28日、第13回世界理学療法連盟学会が、日本理学療法士協会の主催
   により横浜にて開催された。

 

  1893年創立の日本解剖学会、1916年設立の日本内科学会など、長い歴史を持つ組織も
 多い中、比較的新しい分野と言えよう。

 

 

 1-4:世界各国での実情

 

  世界理学療法連盟(WCPT)加盟国の中から、理学療法士人口比率について、主要国の人口、

 理学療法士数のデータから算出し(表1)に示す。

  フィンランド、ベルギー、ノルウェー、デンマークが人口あたりの理学療法士数が多く、日本は、

 イギリス、アメリカと同程度であった。

 

 表 1-1 各国の人口と理学療法士の人数

国名 人口*1 理学療法士数*2 理学療法士
人口比率 
平均寿命*3

フィンランド

5,385,000 15,216  354  81
ベルギー 10,754,000 29,007  371  80
ノルウェー 4,925,000 10,400 474  81
デンマーク 5,573,000 11,693  477  79
ドイツ 82,163,000 128,000 642  81
スウェーデン 9,441,000 12,310  767  82
スイス 7,702,000 10,000  770  83
フランス 63,126,000 75,164  840  82
オーストラリア 22,606,000 22,384  1,010  82
イギリス 62,417,000 46,618  1,339  80
日本 126,497,000 90,710  1,395  83
アメリカ合衆国 313,085,000 184,000  1,702  79
カナダ 34,350,000 18,287  1,878  82

*1:各国の「人口」は、2013年の世界保健機構(WHO)発表のデータより引用した。
*2:各国の「理学療法士数」は、世界理学療法連盟(WCPT)のホームページより、

     最新分である2012年のデータを引用した。
*3:各国の「平均寿命」は、2011年の世界保健機構(WHO)発表のデータより引用した。

 

 

2.位置付け

2-1:日本の就業者人口と理学療法士
 総務省統計局の調査によれば、2013年の15歳以上の就業者人口は、6,270万人であり、

その内、医療・福祉系での就業者数は、706万人と全体の1割を超えている。*4
一方、理学療法士の人数は約9万人(2014年6月現在)であり*5

医療・福祉系の就業者全体での割合は1.3%ほどである。
 また、年に1度実施される理学療法士国家試験の受験者数は、平成元年から10年までは、
平均で約1,400名であったのに対し、平成20年以降は毎年1万人を超えており、背景として、
理学療法士の需要と雇用が拡大傾向であることが窺える。*6
(参考URL)
*4:総務省統計局
*5、*6:日本理学療法士協会(資料・統計)

 

 

2-2:リハビリテーション職種としての理学療法士
現在、リハビリテーション職種と考えられる職種について、日本での資格者人口、および、役割について

表2-1 に示す。

 

表 2-1:リハビリテーション職種の概要                          

名称
(英名)
略称 日本での
人数*7
役割

理学療法士
physical therapist

   PT   約9.0万人

身体の機能回復や、基本動作(立つ、歩く、座る等)を

支援する。

作業療法士
occupational therapist
OT 約6.6万人 食事、更衣、入浴等の応用動作
できるように支援する。
言語聴覚士
   speech-language
  -hearing therapist
ST 約2.4万人

話すことができる、聞いて理解できる、

食べることができる(飲み込める)ようになるための

支援を行う

 
*7:リハビリテーション職種の日本での人数(年次と出典)
・理学療法士:2013年の世界保健機構(WHO)発表のデータより引用した。
・作業療法士:2011年の日本作業療法士協会から厚生労働省に提出された資料より引用した
・言語聴覚士:2014年現在のデータを日本言語聴覚士協会のホームページより引用した。
2-3:チーム医療の一員としての理学療法士
figure-2-1_cooperation
 
                  図 2-1:患者様が中心となる「チーム医療」
 
 現在は、多数の医療従事者が連携し患者様中心の医療を提供するチーム医療が主流となっており、
特にリハビリテーション中心の治療方針の場合、理学療法士の役割は、中心的で大きいものとなる。
2-4:行岡病院リハビリテーション科の概要    

 行岡病院リハビリテーション科では、37名の理学療法士(PT)、10名の作業療法士(OT)、

3名の言語聴覚士(ST)が*8、医師や看護師等と連携をとりながら、患者様がより良い日常生活を
過ごせるようにアプローチしています。
また、PT・OTによる、病院周辺地域の在宅者への訪問リハビリテーション、
および、「ゆきおかデイ・ケア」における個別療法も行っています。
行岡病院は、平成24年に、財団法人日本医療機能評価機構より、リハビリテーション
評価機能の認定を受けました*9
    
    
*8:2014年12月1日現在の在職人数
*9:財団法人日本医療機能評価機構(行岡病院の機能評価結果)
(リハビリテーション付加機能 Ver 2.0)
(一般・療養200床以上500床未満 Ver 6.0)
 
2-5:医療関連施設以外にも拡がりゆく理学療法士の活躍の場    
    
 理学療法士の活躍の場としては、病院やリハビリテーションセンター等の医療機関、デイ・ケア、老人保健施設等の高齢者施設は
よく知られているが、それに加えて今後ますます進展する高齢化により、医療機関や高齢者施設に通うことが困難な人々が増加する
ことから、医療従事者が自宅を巡回する「訪問リハビリテーション」の需要も同様に増加の傾向にある。
 また、年代を問わず健康な方々への生活習慣改善や肥満防止などの健康増進事業も、市区町村を中心に広がりを見せ、行政
職員が、地域の介護予防プログラムの立案や、実技指導などを行うケースも増加している。
 更に、スポーツ選手への傷害予防、競技復帰や機能回復支援、アスレチック・ジムなどでの運動指導など、スポーツ関連での活躍も
目立つようになってきている。

 このような現状から、患者のみならず、一般の地域住民や、高齢者、スポーツ選手等の様々な人たちが予防を含めたリハビリテーションを

享受できる機会が増加し、今後ますます理学療法が、あらゆる人たちの健康維持・増進への貢献度合いを高めていくものと考えられる。

image-pt-katsuyaku-2014
                               図 2-2:理学療法士の活躍の場

3.分類

理学療法分類
理学療法には様々分野があるが,公益社団法人日本理学療法士協会によれば,自らの専門性を高め,良質なサービスを提供する

臨床能力を備え,理学療法の学問的発展に寄与する研究能力を高めていくことを目的に専門理学療法士制度を制定している。

以下の専門分野で理学療法士は活躍している。

 

表 3-1:理学療法の専門分野と活躍できる場所

  専門分野 説明 活躍できる場所

1

基礎 臨床における理学療法効果の根拠となる知見を得るため人のみでなく,
動物や培養細胞等を対象とした実験を行い理学療法の発展に寄与する分野である。

大学院、大学病院、

研究機関、等 

2 神経 脳卒中,神経筋障害,脊髄障害,発達障害等を対象に,基礎的なことから
臨床に至る最新の理学療法の実践,研究を行う分野である。

脳神経外科専門病院、

一般病院、

肢体不自由児施設、等

3 運動器 外傷や骨折,変形性関節症等の運動器障害,切断やスポーツ障害を対象に,
基礎的なことから臨床に至る最新の理学療法の実践,研究を行う分野である。

整形外科クリニック、

一般病院、労災病院、

スポーツ現場、等

4 内部障害 心疾患等の循環障害,慢性呼吸不全(COPD)等の呼吸障害,糖尿病等の代謝障害を
対象に,基礎的なことから臨床に至る最新の理学療法の実践,研究を行う分野である。

一般病院、

呼吸循環器専門病院、

健康増進関連施設、等

5

生活環境

支援

高齢者や障害者およびその家族が住み慣れた地域において生活できるように,
保健・医療の分野から,主として生活支援の視点で学術的・実践的活動を行う分野である。

介護老人保健施設、

訪問リハ、デイケア、

デイサービス、等

6

物理療法

温熱,寒冷,電気刺激等の物理療法における基礎,実践,臨床研究を行う分野である。

一般病院、

研究機関、等

 7*

教育・管理*

理学療法士の資質・技能向上を目指し,理学療法教育に関する研究,実践を行う分野である。

専門学校、大学、

病院管理職、等

figure-3-1
 
 
 
 
 
 
 
                   pt-oychs-001-2014