≪鍼灸科≫ 押して、もんで、セルフdeツボ療法(33)
「太淵」「太白」
8月7日に立秋を迎え、暦の上では秋となりました(2021年の場合)。
とはいえまだまだ暑い日が続いていますね。
これから徐々に日が落ちるのが早くなり、気温が下がって行きます。
このような季節の変わり目には体調も変化しやすいので、日々の生活の仕方に気をつけましょう。
秋は「食欲の秋」とも言われるように、気温が下がって空気が乾燥するため、夏バテから回復して食欲が出てきます。
その一方で寒さや乾燥に弱い呼吸器が傷つきやすい季節でもあります。
また、夏の暑い中水分を沢山とり過ぎて胃腸が冷えて下痢をしたり、汗をしっかりかかなければ胸に熱がこもって
空咳が出てきたり、エアコンにあたり過ぎて夏の疲れが出てきたりすることもあります。
東洋医学で秋の養生法は、冬に向けて生命力を貯めるような過ごし方をすることであるとされます。
具体的には体を冷やさないように気をつけて早寝早起きをし、精神を穏やかに落ち着け、むやみに爆発させないことです。
今日は秋の乾燥や寒さに弱い呼吸器に力をつけるツボを紹介させていただきます。
※「太淵」「太白」のイラスト
「太淵」手首の関節のシワ、手のひら側で母指の付け根あたりの動脈拍動部にあります。呼吸器に元気をつけるツボです。
ごく軽く指先で触れ、やや肘寄りから母指側に向けて優しくなでましょう。
「太白」足の母指の付け根の関節にある骨の出っ張りのかかと側の際にあります。消化機能を助け、栄養の吸収を良くします。
足の指先側からかかと側に向けて優しくなでましょう。
「スポーツの秋」とも言われますが、激しい運動をして汗を大量にかくと身体が冷えるので気をつけて下さい。
昨年からコロナ対策の影響でインフルエンザは激減しているようですが、まだまだ気が抜けない状況です。
くれぐれも身体に気をつけて健康に過ごしましょう!