≪鍼灸科≫押して、もんで、セルフdeツボ療法(24)
天突 兪府 #咳 #風邪 #ツボ
ゴホン、ゴホン PARTⅡ
今朝、気象予報士の方が今年はまだ平年よりは温かいとおっしゃっておりましたが、
ここ数日、気温が急激に下がってきております。本日は、寒い時期にみられる症状である
「 咳 」について書いていこうと思います。
風邪症状でよくみられる咳ですが、風邪以外でも起こります。
感染症以外での咳の原因として、大気に俟った埃やたばこなどの煙を吸い込むことで発生します。
また外気温の急激な低下による冷気も、喉や気管の刺激となり咳発作の原因となります。
咳は、のどや肺にたまった異物を体外に排出する反応で、生理的に大変重要な防衛反応のひとつです。
しかし、咳反応は、通常の呼吸運動よりも多くの筋肉を使用するため、エネルギーの消費量が多い反応
でもあります。おおよそ、1回咳をするだけで約1キロカロリーのエネルギーを消費します。
そのため、何度も咳反応が起こることは、体力の消耗が激しく、身体への負担が大きいことが考えられます。
肺から異物を排出させるために必要な反応ですが、行き過ぎた反応は良くないということですね。
そこで、咳の反応を抑えて、呼吸が楽になる「天突」と「兪府」というツボを紹介します。
「天突」は、のど仏の下方で左右の鎖骨に挟まれた”くぼみ”になります(下左図)。
「兪府」は、胸骨(胸の中央にある骨)の中心から3横指(この幅で2寸となります)外側で鎖骨の
下縁になります(下右図)。
「天突」の部分の皮膚を人差し指と親指でつまみ持上げ、痛みがあるかみます。
このツボの下には気管が通っているため、咳症状があると圧痛がみられる傾向があります。
しかし、指で押さえると気管があるため咽るので、皮膚つまんで反応を確認します。
「天突」に痛みを感じるようであれば、「兪府」に指を当て円を描く様にゆっくり揉んであげて下さい。
強さは心地よい程度で良いです。
そして、ゆっくり深呼吸をしながら、数回揉んでいただくと、楽に呼吸が出来るようになります。
今年は新型コロナ感染予防で咳エチケットが推奨されておりますが、出ないようにする予防として
お試しいただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。