≪鍼灸科≫押して、もんで、セルフdeツボ療法 (22)
中府
背中や肩、首がつらい時、自分で押したいけど手が届かない。
そんな時に簡単に押さえることができて背中、肩、首が楽になるツボを紹介します。
「中府」
鎖骨の下縁、外方にある窪みのやや下方にあり、その周囲で胸の筋肉を触ることができます。
背中が丸まっている人(いわゆる猫背)は、胸の筋肉が収縮している巻き肩が多く、
肩甲骨が前方の胸の方に引っ張られている状態になっています。
巻き肩の人は、自然と顔が下を向くこととなるのですが、前をみるために頭を無理に
上にあげる体勢になります。そうなると、背中、肩だけでなく首にも負担がかかって
きます。
「中府」周辺を指でゆっくりと押したり揉んだりすることで、胸の筋肉が緩まると胸が
張れるようになってきます。そうすると背中の筋肉も緩んできて、頭が上を向くように
なるので肩こりが楽になってきます。
私のお薦めは、「中府」中心に張っている部分を中指・示指・薬指の三本の指で、息を
吐きながらゆっくりと押すやり方です。何度繰り返すと緩んでくるのがわかると思います。
でも、この辺りは強く押すと痛いので優しく押してくださいね。