押して、もんで、セルフdeツボ療法(18)
#足のむくみ、#歩数、#ツボ、#三陰交
今年は新型コロナウイルス対策の影響で、自宅待機やテレワーク、在宅勤務など、自宅
で仕事をされる方が増えております。
テレワーク中では、自宅PCの前で座りっぱなしのことが多く、身体を動かす機会が減っ
てきます。
厚生労働省の国民健康栄養調査では、日本人の1日の平均歩数が6500歩(平成26年)と
のこと。しかし、このたびのテレワークにより歩数はもっと減少し、緊急事態宣言前後
では1日3000歩未満が約30%に迫るとの結果もあります(下図:株式会社リンクアンド
コミュニケーション調査より一部改編)。
この歩数の減少により、下肢筋の筋力が低下したり、血流が低下したりし、下肢のむく
みや足先の冷えなどのさらなる症状の出現につながってきます。
下肢がむくむと、身体のだるさを感じるため、より運動しなくなり、ますます筋力が低
下するという、悪循環にはまります。
そこで、今日のツボは、下肢のむくみに効果のある、三陰交を紹介いたします。
三陰交は内くるぶしの先端から膝の方向へ4横指上に上がったところにあります。
この三陰交に以下に示す方法で刺激を与えましょう。
①お灸をすえる
市販のせんねん灸があれば、この三陰交にすえてみましょう。この時注意すること
は、熱いと感じれば、すぐにはずして、決して我慢しないことです。我慢すると水ぶく
れができて皮膚のトラブルを起こすことがありますのでご注意ください。
②マッサージ
三陰交へ痛気持ちいい程度の強さで数回指で押さえる。その後、足首から膝に向かっ
て手のひら全体を使い擦りましょう。
③ストレッチ
三陰交を親指で軽く押しながら他方の手で足先を持ち、足首を大きく回しましょう。
痛くない程度で結構ですので数回ずつ時計回り、反時計回りでまわしてみた下さい。
下肢への血流が増加し、むくみや冷えを予防できます。
また、このツボは”女三里”という別名があるくらい、婦人科系疾患や逆子などの妊娠時
の症状によく使用するツボで、女性には強い味方となってくれますよ。
これらを定期的に行うことで、テレワークによる運動不足が招く体のトラブルを予防し
ていきましょう。