京都大学複合原子力科学研究所 見学
11月11日(月)に放射線科2年生が「京都大学複合原子力科学研究所」の見学に行って参りました。
「京都大学複合原子力科学研究所」はJRの熊取駅よりバスで15分ぐらいの所にあり、原子力エネルギー関連及び放射線・粒子線や放射性同位元素などの利用に関する研究・教育を行う研究所です。
施設では、月に1回程度、一般の人に対して、見学会を行っており、毎年11~12月頃に行かして頂いております。
さて、当日は、12時45分に施設前に集合し、入場致しました。
そして、正門近くの建物に入り、各自施設のパンフレットを頂き、13時より施設の説明及び原子炉についての説明を受けました。
その後、2つの班に分け、施設見学に行きました。
まず見学した施設は、ホットラボラトリと研究用原子炉との複合施設です。ホットラボラトリとは原子炉で放射能を帯びた物質の各種試験、放射能測定などを安全に行うための施設です。研究用原子炉はこの研究所の要の施設ですが、一般の発電用原子炉の1000分の1の出力で、ウラン235の核分裂によって発生する中性子を様々な実験研究に利用するための研究用原子炉です。また、この施設では、ホウ素化合物と中性子照射を組み合わせた「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」とその基礎研究も行っています。
次に、放射性廃棄物処理場を見学しました。
この施設は、実験によって発生する放射性廃棄物は各研究施設からすべてこの廃棄物処理場に集められ、安全に保管されています。
なお、見学させて頂いたのは以上の2つの施設ですが、その他、小型原子炉のある施設や電子線型加速器、陽子加速器、コバルト60γ線照射装置などがあります。
最後に、説明と見学でおよそ2時間ほどでしたが、ウラン235の核分裂や、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)、放射性廃棄物の処理などは学ばないといけない項目なので、有意義な見学となりました。有り難うございました。