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≪鍼灸科≫ 押して、もんで、セルフdeツボ療法(28)

中髎(ちゅうりょう)

中髎は、仙骨(おしりの割れ目のあたりにある骨)の下のほうにあるツボで
過活動膀胱などの泌尿器症状・不妊治療にも効果が期待されるツボです。

⇒過活動膀胱とは、

排尿機能に関係する神経系が障害され、
頻尿や夜間尿、尿意切迫感(急に強い尿意を感じる)と尿失禁などを生じる病態です。
特に、膀胱や腎臓自体に問題はなく、
蓄尿(尿を貯めること)の機能がうまくできない状態になっているものになります。

排尿(尿を出すこと)、蓄尿はそれぞれ自律神経が調節をしており、
この働きを仙髄排尿中枢が調節しています。(自律神経の働きをコントロールする管理棟のようなもの)

そこで、鍼灸治療では仙髄排尿中枢の場所に対して刺激を行い、
過剰な反応をしてしまう症状をコントロールします。



実は、先日行われた国家試験の問題にも…

第29回はり師・きゅう師 国家試験問題

過活動膀胱の患者に対する治療で、
仙髄排尿中枢を介した治療穴として最も適切なのはどれか。
①水 分
②三焦兪
③腎 兪
④中 髎




1はおなかのツボ、2.3は腰にあるツボなので
答えは4番。


もし気になる症状があれば、近くの鍼灸院へ相談されてみてはいかがでしょうか?